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2019-12-19

お屠蘇は身近で美味しいものだった!

こんにちは。HAS YOGAの原口愛です。
早いもので今年もあと僅かですね。もうすぐお正月ということで、新年に延命長寿、無病息災を願って飲まれるお屠蘇の話です。

お屠蘇(おとそ)とは

お屠蘇という名は「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」という意味からきています。「一人でこれを飲めば一家に疫なく、一家でこれを飲めば一里に疫なし、元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」と言われ、大変縁起のよいものとされてきました。

現代では単に清酒を用意する家庭も多いようですが、本来は「屠蘇散(とそさん)」または「屠蘇延命散」と呼ばれる5~10種類の生薬を、酒やみりんに漬け込んだ薬酒であることはご存知でしょうか。

屠蘇散は薬局やスーパーなどでも買えますが、その中身に決まったレシピは無いとのこと。

  • 白朮(ビャクジュツ)キク科オケラまたはオオバオケラの根
  • ☆花椒(カショウ)または山椒(サンショウ)日本サンショウの果皮
  • 桔梗(キキョウ)キキョウの根
  • ☆丁子(チョウジ)クローブ
  • ☆桂皮(ケイヒ)ニッケイの樹皮、シナモン
  • 防風(ボウフウ)セリ科ボウフウの根

このあたり中心に、その他のものを組み合わせるなどして作られているようです。いずれも健胃・解熱・鎮咳・発汗・利尿などの効能を持つ生薬で、胃腸の働きを盛んにしたり、血行をよくしたり、寒い時期なので風邪をひかないようにする効用があるものです。

市販の屠蘇散はティーパックになっているので、大晦日のうちに清酒、または本みりん(そのまま飲むことのできる上質なものがおすすめ)、またはその両方をブレンドしたものに浸し、元旦の朝に屠蘇散を取り出していただきます。

お屠蘇としていただく程度では薬としての効果はそれほど期待できないかもしれませんが、生薬のひとつ「白朮」には古来より邪気を払う霊力があると信じられているなど、新しい年を迎えるにあたっていただくのに相応しいものを、という昔の人々の思いや智慧が伝わってきます。

薬酒というと、なんだか敷居が高く、また飲みにくくいいメージを持ちそうですが、上記をみると見かけたことがあるものが多いことに気が付きます。☆で示したものは我が家の台所にもあり、一般の食料品売り場で購入できるものです。最近ではより飲みやすく、また薬効を考えて、これら以外のもので独自にアレンジされることもあります。

自家製お屠蘇をつくってみよう!オリジナル屠蘇散作りに挑戦!

となると、自分好みの屠蘇散を作ってみたくなりました。家族や飲む人の状態や好みに合わせてオリジナルのブレンドができたら、お屠蘇をもっと身近で楽しいものに感じられそうです。さっそく手元に無いものは漢方薬局で買い求めて、それぞれの効能だけでなく香りや味を確かめたながらオリジナルの屠蘇散を試してみました。
選んだ素材をスパイスクラッシャーで潰し、これを清酒とみりんを合わせたものに1〜3日つけこみます。市販のもののように細かい粉末にはできないので時間をかけたほうがいいと漢方薬局の方のアドバイスです。これを茶こしでこしていただきます。それぞれの味の特徴から自分の好みになるように配合を変えたので当然ですが、これがなかなか美味しい。もともと持っていたスパイスなどだけでオリジナルを作ってみても、これもいい。屠蘇のイメージを一新することができました。

身近で美味しいお屠蘇のすすめ

そんなに自由に作ってしまっていいの?と思われるかもしれませんが、常飲するものではないので、もし今通常の生活ができるぐらいの健康であるなら、自分の感覚が何よりの指針。「知識以上に意識」です。自分の体調、具合から今どんなものを美味しいと感じるか。そんな意識があれば単なる好き、嫌いではなく、欲しているものと必要なものが繋がると思います。

屠蘇散は市販でも手近なものでオリジナルでも、また何か別のことでもいいと思います。新しい年を、単なる慣習ではなく、願いや楽しみの込められた行為ではじめることをおすすめしたくて、ご紹介しました。皆様が良い年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。

<感謝>

HAS YOGA(ハスヨガ)は今月でオープンして11年目を迎えることができました。ひとえに、このスタジオを大事に思ってくださるみなさまのお陰です。皆様に愛され、時には力になれるスタジオとして歩んでいけたらと思っております。今後とも、よろしくお願いいたします。

ヨガインストラクター 原口愛

原口愛

建築設計の仕事で多忙さにのみ込まれていたころにヨーガと出会い、心身を忘れていたことに気付く。シンプルで自然な生活を取り戻す中で、ヨーガの深い世界観に魅せられ、そこにある普遍的な本質に感銘を受ける。

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