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2020-08-04

【ヨガ+解動学】ウディアナバンダは、なぜ苦しい?正しい身体の使い方を知ろう

下腹を引き上げて、胸郭を持ち上げて、脇を伸ばす。そしてその状態をヨガポーズ中に継続するのが理想とされていますが、、、この持ち上げる動作って正直苦しい場合が多々あるなと、、、


私は今の説明を聞いただけで喘息になりそうですよ。



「脇を長く保って」
「胸を持ち上げて」
「下腹を引き締めて」
この誘導って一般的に浸透している誘導だと思います


確かによく聞く表現ではありますね。そういった誘導に従っていて苦しくなるのは、いくつか理由は思い当たります。一つにはこのような誘導を先生から言われると「その通りにやらなきゃ」という義務感のようなストレスが生まれること。「何かをしよう」という意気込みややる気って、実は必要以上の力みにつながる恐れもあるんですよ。

ヨガは勝負事ではないし、できれば自然体で臨める方がいいですよね?


もちろんです。
あと、ウディヤナバンダって「腹部のしめつけ」と訳されているこのにも思い込みの落とし穴が潜んでいるのでしょうか?


腹部と言われてどの当たりを思い浮かべるか、どこに力を入れようとするかというのは人によって微妙に違うものです。
生まれ育った環境やそれによってついてしまったクセなどが人それぞれであるなら、同じ言葉でもとらえ方が変わるのは当然だから。

お腹は範囲が広いから余計ですね。それに、自分が思っている場所と実際に動かしている場所が実は違っていたということもよくあることです。自分は下腹部を引き締めているつもりだけれど、他者から見ればウエストや背中にまで力が入っている、とか。

背中にまで力が入っているから苦しくなるのですか?


どこに力が入るかは、これもまた人それぞれですが、お腹を意識しすぎることによって背中まで緊張させてしまうということはよくあります。息を吸うときに横隔膜が下がるのに伴って、その下に位置する消化器系の内臓が脊椎に沿って移動するので、背中やお腹が必要以上に締まっていれば内臓が移動する余裕もなくなり、当然苦しくなります。


ウディヤナバンダを意識し始めると特に呼吸が浅くなるような気がするんです。


ウディヤナバンダという言葉にちひろさんの体が無意識に反応して、「ここはこうしなきゃ」というようなストレスがかかっているのかもしれませんね。

私の考え方としては頭と脊椎から始まる全身の協調性が作用していれば、それだけで「体のハリ」のようなものは出てくると思うので、まずは自分の頭の大きさや位置を意識すること。そして、そこからつながる脊椎の自然なカーブをイメージすることから始めるといいと思います。


一般的によく聞く、「ウディヤナバンダによって腹筋を引き締めると身体の芯が安定し、背骨を痛めません」はちょっとやりすぎてしまうのでしょうか?


人によってはそうだと思います。
私はもともと日常的に腹筋を引き締めて生活するのが習慣だったらしく、ヨガでウディヤナバンダを意識したら上肢を固めていました。そして、先程の呼吸のしくみによって内臓の行き場がなくなり、肺や気道まで狭くしていまっていたようなんです。結局、咳喘息がひどくなりました。人によってはそれがバンダとは知らなくても、実は十分に使えていたというケースもあるんじゃないかな。


頑張り過ぎてしまうと逆の方向にいってしまうということですね。ちなみに、ウディヤナバンダで意識すべき筋肉ってどの辺りを考えればよいのでしょう?


特定の筋肉を意識すると周辺の筋肉まで緊張させてしまうので、骨のしくみや動きをイメージする方が効率的だと思います。
例えば、腹直筋を使いたいと思うなら、その筋肉が付いている周辺の骨や構造を思い浮かべて、それがどう動くかイメージすると、最終的に筋肉に働きかけることができると思いますよ。

まとめ

バンダの取り扱いは思っている以上に繊細な身体の使い方が必要だと考えられます。というのも、バンダ=締め付けというイメージを持っているだけで、腹筋周辺の筋肉を必要以上に固めすぎてしまう場合があるからです。ヨガのポーズ中に呼吸が苦しくなってしまう原因は様々ですが、ひとつには間違った身体の認識であったりします。普段から頑張り癖がついている方は、解剖学的に無理のある身体の使い方が原因で不自然なヨガポーズになっていたとしても気が付きづらいことが多いです。

「頑張りすぎているかも」と少しでも感じた時は、少し自分を俯瞰して見る事をおすすめします。しかし、頑張ることには慣れている方は、頑張りすぎない事は少々ハードルが高く聞こえるかもしれません。無理なく自然に「頑張りすぎないようにする」には、解剖学的な身体の動きの知識が助けとなってくれます。知識として取り入れ、さらに体感することで、自分自身を一歩引いて観察できるスキルに繋がるのではないでしょうか。(インタビューアー高橋ちひろ)

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ライター、グラフィックデザイナーとして編集プロダクションに勤務。10年以上にわたって広告などの制作に携わり、会社と自宅の往復に追われる中でヨガと出会いました。30歳台後半でシェーグレン症候群であることが発覚し、不意の発熱、倦怠感、指先や耳の極端な冷え症、手首の関節痛、咳喘息といった症状に悩まされるように。以後、病と共に上手に生きる術を模索し始めました。

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2019年にアレクサンダー・テクニークと解剖学から「動きやすさの法則」を体系化した新しいヨガとして、YOGA BASE LABを仲間と共に発足。都内スタジオでヨガを教えるほか、自ら教室も主宰しています。

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