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2020-09-25

猫のポーズ(キャット&カウ)は、骨盤が先か、頭が先か?

キャット and カウを行う目的にもよりますが、緊張を解いた状態で無理なく動かすという点では、頭からの方が効率的だと思います。

「骨盤を前傾させて、脊椎を反らせて、肩骨を引き寄せながら、斜め上を見る」
「両手でしっかりと床を押し、おへそを背中に近づけるようにして、目線はお腹を覗き込むように。」

これは、キャット& カウの一般的な誘導です。間違ってはいないのですが思わぬ誤解が生まれている場合があるようです。

キャット& カウの誤解

誤解1 骨盤の前傾、後傾運動である。

骨盤前傾・後傾のトレーニングなら、座って坐骨を安定させた状態で行う方が効果的。

誤解2 首を長く伸ばすよう心がける。

無理に伸ばしても、余計な力によって肩と首周りが逆に緊張する。

誤解3 肩甲骨を引き寄せる、または引き離す。

肩甲骨だけに注力すると、余計な力みによって脊椎全体の動きに影響する。

誤解4 キャットの時におへそを背中へ近づける。

腹筋だけに頼って、本来の頭から首、尾骨、骨盤へと連動する動きを妨げる。

誤解5 手のひらで床をしっかりと押す。

手のひらだけを意識すれば、頭〜脊椎、肩、腕に余計な力が入る。

実は脊椎を”ちゃんと”動かせていない?キャット& カウの本当の目的

キャット&カウは骨盤から動かすという誘導が一般的なようですが、そうすると残念ながら、本来の身体のデザインを無視して、脊椎を固めて動かしていることが多いです。脊椎は1本の骨ではありません。椎骨という骨がたくさん連なって、脊椎を成しています。その1つ1つの間に関節があって、全てが動けるようになって全身のバランスをとっているんです。頭とたくさんの椎骨で構成される軸骨格を自由にする練習が、キャット&カウだと私は解釈しています。

骨盤から動くと、繊細な頸椎の動きを無視してしまう

脊椎の上には5〜6kgもの頭があり、頸椎(首)という脊椎の中でも小さく細い部類に入る椎骨の連なりで頭を支えています。ところが、頭と頸椎の接点である関節部は想像以上にピンポイントで小さいもの。しかも、そこに直接神経が通っているわけではないので、意識することができません。身体を固めてしまう(=緊張)の根本的な原因は、実はそこにあります。このような繊細なところに5〜6kgの重量がかかるのですから、頸椎は無意識のうちにどうしても頑張ってしまうわけです。

そして頭と頸椎が固まっていると、その下の胸椎や腰椎、さらには股関節にまで影響します。そんな状態で、途中にある骨盤を無理に動かしても効率的とはいえないでしょう。

経験上、頭と頸椎の緊張が解けて、軸骨格が自由に動けていれば自然と背中が伸びてくるので、結果として、無理に肩甲骨を寄せたり離したりすることも、手で床を押すことも、おへそを背中に近づけることも、必要なくなります。勝手にそういう状態に身体はなっているんです。

そのような理由で、私のクラスではキャット&カウのときも頭を意識して、頭から動くような誘導をしています。

ポイント① 首の始まりを知る

まず、自分の頭がどこから動くのかを思い出しましょう。耳たぶの後ろの凸凹、顎関節の付近を触ってみてください。その奥が頭と頸椎の関節部。首はそこから始まります。
そう思って頭を動かしてみるとどうですか?

首がつまらない!!!

ちなみにこの首の始まりの考え方は、立っていても、四つん這いでも、寝ていても同じです。
キャット&カウをする目的について、普段から緊張している軸骨格を自由にするためと私は解釈しましたが、他のトレーニング目的の場合もあるでしょう。ただ、何をするにしても、ちひろさんが今体験されたように、首がつまらない状態で行うことが大切だと思うんです。

軸骨格の緊張が解ければ、使うべきところをちゃんと使えるようになるはずなんですから。

動きのしくみがわかる解動学入門(陰ヨガ)

毎月第1・3火曜日 11:00 – 12:15

10月の予定
2020年10月6日
2020年10月20日

【対象】
ヨガ経験者、ヨガインストラクター、身体の動きの仕組みや解剖学に興味のある方

ヨガインストラクター ホタカミア

Mia

ライター、グラフィックデザイナーとして編集プロダクションに勤務。10年以上にわたって広告などの制作に携わり、会社と自宅の往復に追われる中でヨガと出会いました。30歳台後半でシェーグレン症候群であることが発覚し、不意の発熱、倦怠感、指先や耳の極端な冷え症、手首の関節痛、咳喘息といった症状に悩まされるように。以後、病と共に上手に生きる術を模索し始めました。

動きのしくみがわかる解動学入門(ハタヨガ)

毎月 第3土曜日11:00 – 12:30

10月の予定
2020年10月17日

【対象】
ヨガ経験者、ヨガインストラクター、身体の動きの仕組みや解剖学に興味のある方

ヨガインストラクター 山本あつこ

Atsuko

2019年にアレクサンダー・テクニークと解剖学から「動きやすさの法則」を体系化した新しいヨガとして、YOGA BASE LABを仲間と共に発足。都内スタジオでヨガを教えるほか、自ら教室も主宰しています。

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