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2020-10-28

ヨガの練習中以外でも。「正しい姿勢」の思い込みをリセット!【動きのしくみがわかる解動学入門】

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ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

前回の記事では、太陽礼拝の効果を上げるコツについてお尋ねしました。「普段の姿勢」「ヨガの練習中の姿勢」と分けるよりも同じ動きとして考えた方がよい結果をもたらすとのことでしたが、「正しい姿勢」の定義とはいったいどんな姿勢なのでしょうか? ヨガインストラクターのミアさんに伺います。


ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

個人的には「正しい姿勢」「良い姿勢」という言い方は好きではありません。自分の身体の構造に沿っているかどうかがその人にとって最適な姿勢だと思っています。

「正しい姿勢」「良い姿勢」は、個人によって違う

姿勢について「正しい・正しくない」「良い・悪い」などと言われますが、そもそもどういう基準で判断されているものなのかが疑問です。

「正しい姿勢」「良い姿勢」の誤解

一般的に「良い姿勢」とは、背筋がまっすぐ伸びていて、ピッとしている状態を指すのではないでしょうか。

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

私たちの身体に「まっすぐ」なところは1カ所もありませんよ。特に、背筋と呼ばれる脊椎は直立二足歩行でバランスを保てるように、見事なS字状にカーブを描いていますから。

背筋を伸ばすという意味で比喩的に「まっすぐ」と言ったつもりでも、脳は言葉そのものが持っているイメージに合わせて知らぬ間に緊張を強いることがあります。「背筋をまっすぐ」は身体を型にはめ込んでしまう呪いとなることもあるので、私は極力使わないようにしているんですよ。

「悪い姿勢」の定義

一方で何を悪い姿勢とするなら、一定時間その姿勢をしていると痛いとか、疲れてくるとか、そういった不快感を伴うものを指すのだと思います。例えば、一見まっすぐで正しい姿勢に見える姿勢でも、疲れたり痛みが伴うものは、悪い姿勢に分類されてしまうのではないでしょうか。逆に、頭から尾骨までの長さを意識して背中を広く保ちながら丸くなることももできます。このように、自分の身体の構造に寄り添って本来の動きをしている「長い猫背」は快適で、長時間維持しても疲れることもあまりないものなんです。

「良い姿勢」とは「快適な姿勢」であるということ

私たちは「どれが頭でどの辺が脊椎で、どこが肩で腕はその先」というように、身体についておおまかなところは知っていることでしょう。しかしながら、「どれが頭で、どこからどこまでが脊椎」ということを明確に理解して、それに合わせて動くということまではあまり意識しません。それができるようになると、身体はもともと持ち合わせていた可動域や柔軟性、使うべき筋力を発揮してくれるものなんです。
前回の太陽礼拝のように、頭は首の上にあるのは当然のことはずなのに、敢えて意識するだけでいつもとは違う体験ができることがあります。

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

姿勢についても同じことです。とにかく「頭は首の上にある」とだけ思ってみて。

いつもの通りに「良い姿勢」をしようとするのと、「頭は首の上にある」と思い続けるだけという2通りを試してみてください。
みなさんにとってのいつもの「良い姿勢」はどんな感じだったんでしょう?「頭は首の上にある」と思い続けるだけにしてみたら、何が変わったんでしょう?

この変化を体験して、みなさんにとってどちらが好きか?どちらを続けたいか?どちらを選択しても正解で、その選択の答えがアナタの今の「良い姿勢」。もし、肉体的に快適でも「この姿勢は違う」と頭が拒否するなら、それは精神的には不快と言えます。自分がそのときに受け入れたいと思う方でいいと思いますよ。別の機会に同じことを試すと、違う選択になるかもしれませんから。

目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

ヨガスートラの一節にもあるように、ヨガポーズは安定と快適さを求めて練習しますが、ヨガに限らず、普段の姿勢もそう心がける事が大事なのかなと感じます。

II−46『アーサナは安定して快適なものでなくてはならない』

引用:インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨガ・スートラ

この経典の1文を実践できれば素敵なことだと思いますが、経典が書かれた時代と今では人も価値観も変化していて、そういった差異が知らぬ間にストレスとなって現れると考えられます。「正しい姿勢」「良い姿勢」も時代や人の価値観に左右されているので、「背筋をまっすぐ」という1つの型でなく、うつろう型があっていいと思います。ただ、私たちの身体は基本的に変わりませんから、「変わらないもの=身体の構造」に寄り添って考えれば、心も身体も納得できるのではないでしょうか。

動きのしくみがわかる解動学入門(陰ヨガ)

毎月第1・3火曜日 11:00 – 12:15

11月の予定
2020年11月3日
2020年11月17日

【対象】
ヨガ経験者、ヨガインストラクター、身体の動きの仕組みや解剖学に興味のある方

ヨガインストラクター ホタカミア

Mia

ライター、グラフィックデザイナーとして編集プロダクションに勤務。10年以上にわたって広告などの制作に携わり、会社と自宅の往復に追われる中でヨガと出会いました。30歳台後半でシェーグレン症候群であることが発覚し、不意の発熱、倦怠感、指先や耳の極端な冷え症、手首の関節痛、咳喘息といった症状に悩まされるように。以後、病と共に上手に生きる術を模索し始めました。

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