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2020-07-17

【ヨガ+解動学】結果を追いすぎないほうがヨガポーズも人生も上手くいく?

YOGA BASE LABでは、アレクサンダー・テクニークの理論を織り交ぜたユニークな視点でのポーズのアプローチを行っていると聞きました。YOGA BASE LABをあつこ先生とミア先生で立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。


あつこさんと私はアレクサンダー・テクニーク教師養成スクールの仲間です。プロ養成の前に位置するコースに入学したのはほぼ同時期なので、もう4年半くらい前のことですね。私はプロ養成コースに転向するまでに1年半かかりましたが、あつこさんは入学から半年くらいでに転向したので、プロ養成コースとしては1年先輩です。

授業でよく顔を合わせ、学んだことをヨガにどう活かせるかという議論をよくしていたのがあつこさんでした。ヨガの現状が抱える問題を打破するにはという目標について、具体的に考えて行動したいという2人がうまい具合に揃ったんです。

私は当時よくいわれていたアライメントに疑問を抱いてたんです。ヨガでの怪我が問題視されるようになって、アライメントをしっかり学ぼうという機運になり始めていましたが、私はレッスンで先生に注意された通りにアライメントを正そうと頑張っても、痛いものは痛かった。

アジャストも流派によっては強引と感じることも少なくなかったように思います。


で、アレクサンダー・テクニークをやっているうちに、アライメントと呼ばれているものも結局は動作の結果だけにフォーカスして、そこに向かって動くようにしか指示できていないんじゃないか、と考えたんです。

当時も既に解剖学の重要性は叫ばれていましたが、解剖学を体の部分にしか取り入れていないように感じました。そもそも土台となる姿勢の時点で余計な力が入っていれば意味がないと思ったんです。

土台となる姿勢の時点で余計な力。これ相当キーワードですよね


それに、例えば腕は肩甲上腕関節から先という一部としか見ていないなど、解剖学の考え方もとても部分的で、これでは現実の動きにも制限がかかってしまうなと思いました。

本来の動きとは、どういうものなのですか?


そうですね、では、「肩から先が腕だ」と思って腕を挙げてみてください。

肩の先の関節が痛いです。。。


次にもう一方の手で鎖骨を触って、「この鎖骨や肩甲骨も全てが腕だ」と思って挙げてみて。

お!上まで楽に上がります。


肩から先ということは、解剖学と脳が出している指令との関係でいうと、肩甲上腕関節の動きだけを意識して動かしていることになるんです。でも、腕は鎖骨・肩甲骨から上腕骨につながっているので、腕を動かすというのは本来なら胸鎖関節も動いているということ。鎖骨や肩甲骨まで腕として意識させることによって、腕の全てが自由に動けるようになったんです。よく、肩が上がらないように肩を落としてとかいわれますよね。

その上で腕を気持ちよく挙げましょうと言われても、それは脊椎や鎖骨・肩甲骨を押し下げて制限をかけたところに、肩甲上腕関節から上腕骨だけを挙げようとしているようなものなので、痛い、ツライは当然の話なんです。


非常に興味深いですね。
なぜ意識するだけでこう簡単に変わるのでしょうか?
意識しないで腕を上げた場合と、言われたように、本来の動きに基づいて、鎖骨から意識した場合の動きって一番は何に違いがあるのでしょうか?柔軟性は一瞬で変わるわけではないのに、簡単に変化が現れると脳内がちょっとパニック状態になります(笑)


一つにはアライメントを指示するとき、「〜しなけばならない」「〜にならないようにする」という考えに基づいていることが大きいと思います。ねばならぬや否定形の考え方は逆にその考えに縛る傾向がありますから。それによっていつの間にか体は緊張してしまうんです。
先程、意識しないで腕を挙げたとおっしゃいましたが、気づかないレベルで上腕骨から挙げようと思っていたかもですよ。


「腕をあげてみて」
の指示に、腕=上腕骨のみ意識をしていたという事でしょうか?


その可能性はあります。
話を戻すと、「肩はこう、腕はこう」というような部分部分にフォーカスしたアライメントではなく、「体の構造はこうなっていて、こう動くから、結果としてこういうアライメントになる」といった体全体で考えるアライメントがあってもいいんじゃないかというのが、私がYOGA BASE LABとして提案したいことなんです。

まとめ

ヨガポーズには完成形があり、ポーズとしてのゴールは明確です。(ヨガのゴールではなく、あくまでもポーズの部分を切り取った場合。)さらに、ポーズの練習から受ける恩恵はたくさんあります。しかし、結果だけをやみくもに追い求めすぎてしまうと怪我に繋がったり、ゴールから逆に遠ざかってしまうという皮肉な状況に陥ってしまいます。それを防ぐには、自然な身体の動きや筋肉の連携に沿った動きの知識といった、いわば解剖学的な知識も必要であるのではないでしょうか。

さらにもっと踏み込んで、知識を元に発想も変えてみるのもゴールへ一歩近づけるひとつの方法です。視点を変えて、ヨガの練習でポーズの完成形(結果)を最初から目指すのではなく、もっと手前の段階である、ポーズの始まり(原因)まで巻き戻して、そこからポーズの練習をしてみるということです。ポーズの始まりからプロセスを順番通り追う練習をする。最終的な完成形は受け取るだけにするという発想です。

この発想は、誤った自分の身体の認識、動きの誤解を避ける事ができるだけではなく、色眼鏡で世の中や物事を判断しないきっかけにも繋がるのではないでしょうか。

YOGA BASE LAB ヨガ+解動学

ヨガインストラクター ホタカミア

Mia

ライター、グラフィックデザイナーとして編集プロダクションに勤務。10年以上にわたって広告などの制作に携わり、会社と自宅の往復に追われる中でヨガと出会いました。30歳台後半でシェーグレン症候群であることが発覚し、不意の発熱、倦怠感、指先や耳の極端な冷え症、手首の関節痛、咳喘息といった症状に悩まされるように。以後、病と共に上手に生きる術を模索し始めました。

ヨガインストラクター 山本あつこ

Atsuko

2019年にアレクサンダー・テクニークと解剖学から「動きやすさの法則」を体系化した新しいヨガとして、YOGA BASE LABを仲間と共に発足。都内スタジオでヨガを教えるほか、自ら教室も主宰しています。

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