toggle
2020-10-11

シャバーサナの効果的な誘導とは?《ヨガインストラクター向け》 【動きのしくみがわかる解動学入門】

シンプルで奥の深いシャバーサナ。意外と力を抜いて完全にリラックスするにはコツがいると前回の記事でご紹介しました。今回はヨガインストラクターとして、シャバーサナが至福の時間となるように誘導できるスキルをご紹介します。

シャバーサナでリラックスを促す方法の一つとして、鎖骨や肩辺りに両手で圧をかけたり、ふくらはぎの辺りをぎゅーっと押さえる等のプチマッサージでリラックスを促す場面を見かけます。もちろん、この方法でも有効ではありますが、的確な表現を使えば、言葉だけで脱力を促すことができるのです。

シャバーサナで生徒さんを固めてしまう理由

身体がマットにしずんでいきます

シャバーサナの誘導でよく聞く表現の1つですが、無意識にマットに背中を押し付けたり、肩甲骨を引いて寄せるような背中の緊張を作ってしまうことがあるので、注意は必要です。

リラックスの比喩的なイメージを通して、生徒さんを脱力させたいという意図はわかりますが、「沈む」という上から下に重力がかかるような言葉は、時として「自分で重力をかけよう」と気づかないうちに力を加えてしまうことがありますね。仰向けに関わらず、立っているときや座っているときでも、上から下への重力とは自然とそうなるものと思いがちですが、無意識に自分でそういう状態を作っている場合も多いです。

「脱力」して〜

私は「脱力」も勘違いしやすい難しい概念だと思っています。例えば「大きく息を吐きながら脱力して」と言ったとき、「ハア〜」と大きくため息を吐きながら、必要以上に肩をさげる場面をよく見かけますが、それが本当に「脱力」になっているのかは疑問です。

こうやって解決!2つのポイント

①まずは、インストラクターが正しい肩の位置を理解する

「脱力」は筋肉が緊張していないことですが、言い換えれば骨が本来の位置に戻るということだとも言えます。例えば、肩の位置は鎖骨の延長にあって、肩を上げたときをプラス、下げたときをマイナスとするなら、脱力状態はプラマイ0の位置。だから、ため息つきながら肩をさげることが脱力だと思っている人にとっては、少し肩が上がっているように感じるくらいが、実は本来の骨の位置で脱力していることになります。マイナス方向に必要以上に力を入れていれば、肩を上げているときとは逆の方向で疲れてしまうわけです。

②言葉選び

誘導するインストラクターが身体の構造を知っているというのが大前提で、本来の位置に骨が戻るような誘導ができるといいでしょう。自分が言っている言葉と全く同じイメージで万人が捉えてくれるわけではないので、自分が使っている言葉や見せている動作が、生徒さんにどう影響するかを心にかけておく必要はあります。

例えば、インストラクターがあまり大きくため息をつくと、生徒さんはそれ以上に“頑張って”ため息つこうとするものなんですよ。ため息をつくこと自体は問題ないですが、これ見よがしが過ぎると、必要以上の行動につながりやすいのではないでしょうか。

あまり考えることはなかったと思いますが、「脱力するためにはどう動くか」というプロセスを考えること。そして、それを言葉としてどう表すかを実践する方が誤解を招かずに誘導できると思いますよ。

「できれば、メインは言葉での誘導でプチマッサージは相乗効果を生むためだけに使いたいでのですが、、、


プチマッサージの目的は何かをはっきりさせ、その目的を身体の構造に沿って行えれば効果的だと思います。鎖骨や肩に圧をかけるのも、肩の前面をストレッチするといった目的があるのでしょう。それなら、ただ上から押しつけるというより、鎖骨の延長に肩と腕が伸びていくイメージをインストラクター自身が持って、鎖骨から肩の先に向かって徐々に力がかかるように押していくとか。

シャバーサナを効果的に深める誘導5ステップ

※仰向けになっている頭の方を前、足の方を後ろとします。

①頭は前の壁の方、脚は後ろの壁の方に伸びていきます。
②両手を胸の前で軽く抱きしめましょう。
③右の腕を肩、肘、手の順に床に降ろします。
④左の腕を肩、肘、手の順に床に降ろします。

このように動きに注目して表現力を磨けば、言葉だけででも緊張を解くように誘導することは可能なんです。

動きのしくみがわかる解動学入門(陰ヨガ)

毎月第1・3火曜日 11:00 – 12:15

10月の予定
2020年10月6日
2020年10月20日

【対象】
ヨガ経験者、ヨガインストラクター、身体の動きの仕組みや解剖学に興味のある方

ヨガインストラクター ホタカミア

Mia

ライター、グラフィックデザイナーとして編集プロダクションに勤務。10年以上にわたって広告などの制作に携わり、会社と自宅の往復に追われる中でヨガと出会いました。30歳台後半でシェーグレン症候群であることが発覚し、不意の発熱、倦怠感、指先や耳の極端な冷え症、手首の関節痛、咳喘息といった症状に悩まされるように。以後、病と共に上手に生きる術を模索し始めました。

動きのしくみがわかる解動学入門(ハタヨガ)

毎月 第3土曜日11:00 – 12:30

10月の予定
2020年10月17日

【対象】
ヨガ経験者、ヨガインストラクター、身体の動きの仕組みや解剖学に興味のある方

ヨガインストラクター 山本あつこ

Atsuko

2019年にアレクサンダー・テクニークと解剖学から「動きやすさの法則」を体系化した新しいヨガとして、YOGA BASE LABを仲間と共に発足。都内スタジオでヨガを教えるほか、自ら教室も主宰しています。

ご予約

    必須
    必須
    クラス名必須
    日付
    メッセージ

    スパムメール防止のため、こちらのボックスにチェックを入れてから送信してください。

    関連記事
    -->